フミログ

発達障害、知的障害のことから日々の生活のことまで。

就労Aでランチしてきました

昨日チラッと書きましたが、次男の支援級の親子で就労Aのビュッフェでランチしてきました。
場所は都会のマリーナの中にあるカフェ。ロケーションは上々でした。
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開店前に私達のグループだけ入店し、施設長さんやスタッフのお話を伺いました。
中でも発達障害を持つという20歳の女性のお話にとても感動しました。
彼女はここで働くまでいくつか職場を転々とし、辛い思いをされたそうです。
このA型就労のカフェに来て、始めて丁寧に仕事を教わり、優しくしてもらえたと。
マイクを持ったまま大きな瞳からポロポロと涙を流しながら、それでも一生懸命話そうとする姿が愛おしくて。
発達障害を持つ若い彼女が、自らの痛みをあらわに伝えようとする勇敢な姿に心から拍手を送りました。
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食事はビュッフェスタイルで食べ放題。
中学生達は我先にと並びますが、私達保護者も負けていられません。
できるだけたくさんの種類を食べられる様に少しずつ取って、食べたかったものはほぼ制覇できました。
とても美味しかったです。
美味しく食べられるって幸せだなあと実感。
支援級の保護者の皆さんとの濃い内容のおしゃべりも充実して、とても楽しい一時を過ごす事ができました。
厨房も見せていただいたのですが、なるほどな…と納得できました。
一人一人が一つの作業を与えられ、集中して取り組んでいました。
立ち仕事ですが、動いている人があまり目立ちません。
皆さん忙しく働いているのに、人と人とが重ならない様にきちんと動線が整えられているのです。
ランチタイムの厨房なのに怒声も飛びません。たくさんの張り紙が壁面に貼ってあり、可視化が意識してされているのではないかと思いました。
支援学校からの現場実習の子が一人いました。
案内のスタッフから呼ばれてきたその男の子は、突然の事なのに私達に笑顔で仕事の事を話してくれました。
2週間の実習は今日で終わりなのだと。
毎日片道1時間以上かけて通勤したのだと話すスタッフの横で、笑顔で仕事は楽しかったと語る彼の姿に、迷える保護者として元気をもらいました。
今までいくつかのA型就労施設を見学してきましたが、これほど職場として充実した所は無かった様に思います。
美味しいお料理と広く清潔な店内に、海辺の上々のロケーション。
応援したいので、是非また食事に来たいと思いました。

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今日も日暮れ前に浜辺を歩きました。
時間が無かったので、お散歩のペースでは無くきちんとウォークしました。
私は海が苦手だとずっと思っていたのですが、今日が終わっていく海を眺めながら、この風景に愛着を感じているのかも知れないなと思いました。

趣味のことなど


前の更新から一ヶ月以上も開いてしまいました。
少し調子を崩してしまい、余裕が無かったのですが、最近、少しずつ動ける様になってきました。

最近は子供達の事より、自分の事に焦点を絞って行動しています。

高血圧になってしまったので、内科の薬を飲み始めました。
最高で183/110という数値をマークしてしまい、とりあえず投薬という事になりました。
服薬し始めて3週間ほどになりますが、少しずつ下がってきました。基準値内に収まる日もあります。


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今日の活動量です。
私は睡眠が上手くとれないので、リストバンドタイプの活動量計で睡眠と一日の活動量を可視化していました。
内科医から一日7000歩を目標に歩くように指示されたので、マイペースでお散歩し始めました。
活動量計でずっと記録していたので、ここ最近の活動量の変化を見ることができて、少しずつモチベーションに繋がっているようです。
ここ一週間程は目標達成できています。
このまま継続できれば良いのですが。

私はいくつか趣味があるのですが、ここ1〜2年は何もできていませんでした。
先日、次男の支援級で就労Aの見学を兼ねて食事をする機会があったのですが、そこに自分で縫った服を着て行きたいと思いました。
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久しぶりに生地にはさみをいれました。
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前見頃とヨークを縫い合わせたところ。
ギャザー寄せは苦手です。
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袖の見返し。バイアステープで処理します。

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見苦しい写真で失礼します。無事完成したので翌日着て行きました。
トータル5時間位かかってしまいました。

時間はかかりましたが、一つ一つ丁寧に作業を進めて一つのものを作り上げる作業は、とても充実感があって楽しかったです。
こんな風に頭をカラにして何かに没頭する時間が、私には必要なのだと改めて思いました。
何もしないでいると、不毛な思考のループにはまってぐるぐる考えるだけで何も前進しません。
ぐるぐる思考にはまったら、一旦全てを棚上げして頭の中をスッキリさせるのが大事ですね。

マイペースを忘れないように。自分が好きなもの、好きなことが何だったか、忘れてしまわないように。
好きなことを楽しむのに要らぬ罪悪感を持たないように。
自分を自由にしてやりたいと思います。

こんな風に思えるのは、夏休みで余裕があるからなのかも知れませんね。
新学期が始まると、また子供達のことで余裕無く動き回る日々が始まるのでしょうね。
お休みの間に、もう少し自分の好きなことをしたいなと思っています。


長男の就労Aでの現場実習が終わりました

去年の春に見学に行き、その後長男を連れて本人に見学をさせたらとても気に入った事業所が見つかったので、2月に現場実習に入る予定でした。
直前で長男の二次障害が悪化し、入院。実習はこちらからお断りしました。
この時はもうダメだろうな、とかなり沈んだ気持ちになりました。
現場実習はこちらからお願いしてさせていただくもの、それをこちらからお断りするなんて。
その事業所は我が家から電車一本で行ける所でした。混雑する方向とは逆向きなので、座る事もできました。我が家から最寄り駅まで徒歩10分、事業所の最寄り駅から事業所まで徒歩10分。どちらにもセブンイレブンが隣接しています。仕事内容、職場の雰囲気が気に入ったのに加えて、通勤の環境も理想的でした。
中々こんな好条件は見つからないよなあと。
けれど、また申し込みをする事ができました。
進路専科の先生がきちんとお話してくださったのは大きいと思います。それに加えて、その事業所の利用者は主に知的障害者ではなく、精神障害者であるということなんですね。
体調を崩して長期欠席する人も、毎日出勤できない人も時短勤務の方もいらっしゃるのだそうです。
夜道に灯火が灯った様な気分でした。

仕切り直しという事で、先月に実習面接を受けて現場実習に入る事になりました。
学校の実習期間は2週間ですが、2週間の現場実習など今の長男の状態ではとても耐えられません。
期間中、3日間だけ入らせていただく事になりました。
9時半からから14時半までの勤務だったのですが、初日に帰宅した後、本人がきつい、午前中だけにして欲しいというので、その後は午前中だけにしてもらいました。
これは甘えているのではありません。二次障害を抱えながら就労するなら、自分の状態を把握するのはとても大事な事です。無理をすればまた入院に逆戻り。いつもは頑張りすぎてしまう長男が仕事を減らして欲しいと言えた事を評価しました。

実習最後の日に保護者、担任、担当者で反省会をしました。
どんな評価を受けるのか不安でしたが、とても高い評価をいただきました。
指示理解、コミュニケーション、作業内容、作業への集中など全く問題無く、なんなら明日から働いてもらってもいいですよ(真顔)とまで言われました。
特に担当者が繰り返し言っていたのが、挨拶が良いと。朝出勤したら、作業場へ行く前に事務所に顔を出しておはようございます、今日もよろしくお願いします、と言ってから作業場へ向かうのだと。
そんな行動、誰も教えてないんですよね。
おそらくは長くやっている水泳の合宿や支援学校で繰り返し行った挨拶訓練で身に付いたものかなと。
支援学校での挨拶、面談訓練はお願いしてやってもらっていた事で、通常のカリキュラムにはありません。実際にその訓練がこうしていきてくる事は本人の自信にも繋がったと思います。

就労継続支援は、一般企業での就労が困難な人に、働く場を提供するとともに、知識及び能力の向上のために必要な訓練を行うものです。A型の場合は、原則として事業所と雇用契約を結んでの利用となります。雇用保険に加入するので、最低週20時間の労働を求められます。最低賃金になりますが、時給も頂けます。
福祉サービスですので、役所の窓口に申請して支給決定を受ける必要があります。
支援学校高等部の生徒の保護者は、我が子の就労のためにこうした事業所(就労継続支援A、就労移行支援、特例子会社など)を何カ所も見学に回ります。
保護者が見学済みの所でなければ、学校は紹介してくれません。選択肢を増やす為には、より多くの事業所を見学してまわるしかないのですね。福祉事業所の開所時間は平日の昼間ですので、その時間にしか動けません。
長男の支援学校では、保護者見学→本人と保護者見学→実習面接(保護者、本人、担任)→実習初日挨拶(本人はもちろん、保護者、担任)→実習参観(保護者、担任)→反省会(本人、保護者、担任)という流れになります。実習の期間は最長で1ヶ月程だと聞いています。
長男の支援学校での現場実習は、3年生で前期後期の2回はあります。でも実際は2回では足りないので、皆さんもっと入らせて欲しいと希望されます。在学中に何度も同じ事業所で実習を受けて、慣れてから就労という形をとりたいからです。
受検を受けて入学する高等部のみの軽度知的障害児を対象とした特別支援学校の場合、この現場実習が3年間で7回程あるそうです。

障害児が福祉サービス事業所等へ入所する為の就職活動は、保護者への負担がとても大きいです。何故こんなに保護者の出番が多いのかといえば、家族の協力がないと就労を継続する事が難しいので、在学時に協力できる環境であるかを見極める必要があるから、と言われました。
フルタイムで働いていらっしゃる保護者の方は、まず平日休めなければ不可能ですよね。平日休めたとしても、休みの全てを活動に費やす様になってしまいます。
保護者が動かなければ、学校側は事業所を紹介してくれないのだそうです。逆に積極的に活動する保護者には、選べるくらい紹介してもらえます。
高等部の3年生の保護者が仕事を休職、あるいは退職されるのをいくつも見てきました。
ここまで頑張ってきたのに。
障害児を学校に通わせながら仕事をするというのは一般的に想像されるより大変です。今でこそ児童デイサービスがありますが、なかった頃は身内を頼ったりヘルパーさんや日中一時支援でどうにか回している様な状態でした。病気や精神的不調で学校をお休みする事も一般のお子さんより多いです。
私も働いている頃は時間に追われながら送り迎えや通院、療育でヘトヘトでした。
そんな中、高等部まで頑張って仕事を続けてきたのに、就労という壁で仕事を諦めざるを得ないというのが何とも悔しくて。
どうにかならないのかなとは思いますが、雇用側、学校側は継続して就労する為には家族の協力が不可欠であるという考えなので保護者側は何も言えません。子供の就労継続の為に保護者が仕事を諦めるというのは本末転倒の様な気がするのですが。

私ももっとたくさんの事業所を見学する様に担任から言われています。主治医からは今考えている就労とは違った形も提案されています。
明日は朝一から電話問い合わせをするつもりです。




やるべきことに取りかかれない日

今日は朝からぼんやりとiPadをいじり続けています。
家事も全然進まないし、その他やるべきことも山積み状態のまま。食事も満足にとれていません。
複数のやるべきことが重なると、何から手を付けていいかわかりません。
観てないDVDがたまってるなあ、見たいなあ。でも一人の時間が無いし。ポータブルプレイヤーが欲しいなあ。
こんな風に思ってしまったら、もう好奇心に負けてポータブルプレイヤーを検索してしまいます。
そして過集中。
頭の中にはどんどん新しい言葉が浮かんできて、次々に検索してしまいます。
気が付いたら数時間経っています。
やるべきことは何一つ手付かずのまま。
今日中にやらなくてはならないことは複数あるはずなのですが。

これはADHDの特性なんですね。
物事の優先順位をつけられない、刺激をキャッチして反応してしまう、過集中、先延ばし癖、短期記憶の弱さといったところでしょうか。

私の日常はこんなことばかりです。頭の中は常にフル回転して、どんどん新しいことを思いつくのですが、それに取り掛かろうとした瞬間に別の考えで頭がいっぱいになり、何をしようとしていたか忘れてしまいます。
今日は少し疲れているようなのですが、こんな時は特にひどいです。
何かしようとして立ち上がった瞬間、頭は真っ白。話しかけられても、テレビの音や映像に気をとられてもダメです。何をしようとしていたのか、何をしていたのか、まるで思い出せません。
何もできないです。
思い出そうとして視線を泳がせると、別の刺激(私にとって好ましいもの)が目に入って、それに完全に気持ちを持っていかれます。そしてまた過集中。
コントロールできない自分が嫌になります。

そうは言っても。
私をコントロールできるのは私しかいません。どうにかしなければ日常生活が回らないのです。
こんな時に有効な手段は可視化です。
とにかく書き出します。
実は今書いているこの文章も自分の精神状態を可視化するために書いています。
私の脳はシングルタスクです。一つの事しか認識できません。
なので、それ以外の事を記憶に留めるのは、紙や電子機器に任せます。
そして、一つ一つ処理する様に自分に指示を出します。
落ち着いて、慌てないで。
明日でいい事は明日に回して、今日やるべき事だけを確実に終わらせること。

そしてもう一つ、とても大事なこと。
きちんと休むこと。
私は特性上、刺激に弱く、とても疲れやすいです。刺激をカットする脳のフィルターが機能してないのですね。
疲れると、極端にキャパが狭くなって特性が強く出ます。
今日の様に極端に何もできない時は疲れているのだと思います。
ですが、私は疲れているというのがよくわかりません。セルフモニタリングがとても弱いのだそうです。
体が動かなくなって、体のあちこちに痛みがあって、鋭い耳鳴りがして初めての疲れているんだと自覚できます。
その状態になってしまうと、一晩では疲労回復できないみたいなのです。
そうなる前に休養をとらなくてはいけませんね。

今からタスクリストを作って、やるべきことに取りかかります。
少しでも何か終わらせて、今日の自分を嫌いにならない様に。
そしてゆっくりと休んで、今日の様な自分でもまあいっか、明日頑張ろうと許してあげられる位にキャパを広げたいです。
思い通りに動いてくれない自分自身とは、一生のお付き合いになるのですから。





申し訳ありません

先日の記事ですが、転載されているのを数多く見付けましたので、一旦非公開にさせて頂きました。ブックマークしてくださった方、読んでいただいた方、大変申し訳ありませんでした。

Google Calendarで見通しを立てる

我が家の長男は、自分で先の見通しを立てるのが難しい特性を持っています。見通しが立たない事は強い不安に繋がります。不安を言語化するのも難しく、言語化できない不安は身体症状となって表れます。
見通しを立てるにはどうすれば良いか。紙に書いたり、メモを壁に貼り付けたり。ホワイトボードを使ってみたり。色々試していく中で、ある問題点が見えてきました。
我が家の子供達は二人共、別々の予定表に書いてある予定や情報を、頭の中で同期させる事が難しいみたいなのです。
例えば次男の場合。学校の予定表と部活の予定表をそれぞれもらってくるのですが、同じ日に入っている予定を、感覚的に同じ日だととらえるのが難しいみたいなのです。長男も同じです。学校の予定表とリビングの予定が書き込んであるカレンダーを脳内で同期させるのが難しいみたいなんですね。カレンダーの形が違うと、同じ日だと認識するのが難しいみたいなのです。
お陰で、二人共何度も何度も私に予定を聞いてきます。お母さん、この日は何があるんだっけ?部活は?校外学習は?持っていく物は?聞かれるたびにホワイトボードに貼っているプリントを見せ、カレンダーで予定を確認し、この日まで準備しないとね、と指示を出します。二人共にです。しかも一つの予定につき、何度も確認してきます。私もウンザリします。
何度口で言っても、見通しを立てるのは難しいですよね。やはり可視化しないと。 
どうしたもんか。
長男はAndroidスマホを、次男はipadをそれぞれ使っています。これを活用できないかと思いました。
視覚的にシンプルで、アカウントで同期できて、リマインダーのセットができるアプリといえば、やはりGoogle Calendarだろうと思いました。

Google Calendarのどこが良かったかと言えば。
とにかくシンプルで長期の見通しが立てやすいという点でした。
あと、Androidスマートフォンだったら、ウィジェットにしてホーム画面に貼り付ける事ができます。それも良いと長男が言っていました。

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こんな感じですね。このままスクロールできるし、タップすればアプリが開きます。残念ながらipadiPhoneにはこの機能は無いようですね。

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スケジュール欄はこんな感じ。入っているスケジュールのみ表示されます。
住所を入力すればGoogle Mapと繋がって、このままナビを開けるし、ナビから到着時間を予想して、出発30分前に通知してくれます。


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▼マークをクリックすれば、カレンダーが出てきます。



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予定を一日のみの表示にすると、タイムテーブルが出てきます。
一週間の表示にする事もできます。



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モザイクだらけで見にくいですが、一ヶ月の予定の表示はこんな感じ。
私のスマホには長男と次男それぞれのアカウントを登録して、色分けして表示される様にしています。子供達の端末からは自分の予定しか見えない様にしています。



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メモ欄には細かい情報を書き込みます。これで一々プリントや手帳で確認する必要がないですね。
入力が面倒なら、プリントを写真にとってgoogledriveに保存すれば、このページから開く事ができます。

このアプリを使い始めてから、子供達に予定を聞かれる事が激減しました。入力するのは面倒ですが、毎日何度も予定を確認されるよりはいいと私は思います。
次男はジョルテで日記を書いているので、次男のみジョルテとも同期させました。

何よりも、長男がこれを使い始めて予定が見える様になって良かったと。
見通しが立ちやすくなったのですね。
前に他のアプリを試した事があったのですが、よくわからないと言われて却下になりました。Google Calendarはシンプルな表示なので把握しやすいのでしょうね。

写真は全て私のAndroidスマホスクリーンショットです。ipadだと少し使える機能が違ってくるみたいです。
ipadでもAndroidでも、デフォルトのカレンダーと自動で同期します。Google Calendarに入力された内容が、そのままデフォルトのカレンダーに表示されます。

Google Calendarを取り上げた記事はたくさん見かけますが、発達障害で見通しが立てづらい場合の支援アプリとしての視点からまとめてみました。
最後になりますが、私にスマホへのgmailアカウントの登録の仕方をTwitterで教えてくださったkukkanenさんが、アプリ活用法をブログで提案されています。

http://www.kukkanen.tokyo/

私もこれから子供達と一緒にアプリでできる事を探していきたいと思っています。
















 

家庭内別居のススメ

先日、主治医と発達障害を持つ夫婦が上手くいくにはどうすれば良いかについて話しました。
主治医曰く発達障害の夫婦は上手くいかないのだそうです。
上手くいく方法は無いですかね?と聞くと、一番いい方法は別居だと。
あ〜、なるほど〜、別居ね〜。いいかも〜。
とか、そこで終わるわけにはいきません。
これでは何の解決にもなってないわけで。
では、どうすればいいでしょう?
主治医から言われたのは、家庭内に家族それぞれのパーソナルスペースを作ることでした。
個室である必要は無いとの事。
とにかく逃げ場を作ることが大事だと。

発達障害のある我が家の家族は切り替えが下手で、すぐにテンパってしまいます。
しかも一旦一つの考え方にとらわれると、頭の中でずっとその考えがぐるぐると回り続けます。
まいっか!とかちょっと一旦置いといて、こっちを優先しよう、後から考えよう、というのが中々できません。
その切り替えをする為に必要なのが、クールダウンエリアです。
一旦頭を冷やして、冷静になるためのスペースですね。
発達障害を持つお子さんがパニックになった時に、押入れの中などお気に入り場所にこもって頭を冷やす事はよくあるかと思います。
このクールダウンエリア、発達障害を持つ大人にも必要なものなのですね。

発達障害を持つ方で、些細な事でダメージを受けてパニックになり、キレてしまったりフリーズしてしまったりする事はあるのではないかと思います。
そんな時、気持ちを切り替える為に刺激を避けた静かな場所で頭を冷やす事がとても有効です。
これは訓練でできるようになります。
学校などでパニックになってしまった時に、時間を決めて一人で静かに頭を冷やします。
タイムアウトと呼ばれるやり方ですね。
我が家の子供達はこれを繰り返しているうちに、頭に血が登った時に自分からストレスの元と距離をとって、冷静になるための時間を作るようになりました。
これはとても大事な事です。
冷静になれば自分が偏った極端な考え方で誤解していたと気づく事もできます。
でも、冷静になれない状態で無理にストレスを抑えつけると、いつまでも納得いかないまま偏った考え方にこだわってしまいます。
ストレスはその場で解消する事がとても大事なのです。

家庭内に個人専用のクールダウンエリアを設けて、そこでクールダウンする事を繰り返していると、その条件下であればクールダウンできるようになるようです。
こだわりの特性が良い方に働いているのかも知れません。
夫婦間でも同様に、臨戦態勢に入った場合はそれ以上のヒートアップを避けてクールダウンする必要があると思います。
我が家の様な発達障害の夫婦の場合、頭に血が登った状態での議論は不毛でしょう。思考にバイアスがかかっていい結果にはならないと思います。
雨降って地固まる、というのは我が家の場合ありません。土砂降りで溝が深まるだけです。

ケンカ以外でも、発達障害者にはクールダウンが必要です。
例えば、仕事や学校から帰宅した時。
静かな室内に戻ってくると、頭の中にその日一日起こった事や話した事が怒涛の如く押し寄せて、軽くパニックの様になる時があります。
切替ができません。
そんな時に一人静かに頭を冷やす場所と時間があれば、落ち着きを取り戻す事ができます。
まいっか、後から考えよう、次の事しなくては、と切り替えられるのです。

発達障害を持つ私や家族にとって、一人になる時間はとても大事です。
この時間がとれなければ、すぐに精神的なバランスを保てなくなります。

家庭内でのクールダウンエリアはパーソナルスペースである事が理想です。
私は発達障害特性の一つ、感覚過敏を持っています。
音と光に過敏です。
夜のリビングルームはテレビの音、ゲームの音、話し声、明るい照明など音と光に溢れていて、ストレスを感じてしまう場所です。
でも、旦那は私とは逆に明るい照明やテレビが無いと落ち着かないようです。

そう、合いません。最悪です。一緒にいれません。

お互いがストレスをできるだけ感じないで生活するためには、クールダウンできるパーソナルスペースの確保がとても大事なのです。
刺激を受けすぎて辛くなった時に逃げ込める様に。
頭に血が登った時、冷静になるために。
自分だけの安心できる安全地帯を持つことが、気持ちのバランスを保つ為にとても重要なのです。

兄弟間でも同様に、距離を置く事が大事だと主治医から言われました。
我が家では意識的に兄弟を離す様にしました。
車内や外食の時に隣に座らせない事。
出掛けた先でも旦那と二手に別れて兄弟それぞれに付きました。一緒に行動する事はまずありませんでした。
二人共激しい多動があったので、大人一人で二人を連れての外出はよほどの事で無い限りありませんでした。
家では二人だけで遊ばせる事をできるだけ避ける様に。
習い事は別々に。
長男は以前、キレると見境なく暴れて、次男を攻撃しようとしていました。
次男の身の安全の為にも、兄弟を離す事は最優先課題でした。
以前は暴力的なトラブルが何度もありましたが、本人達が自然と距離をとる様になり、今ではゲームや音楽の事などくだらない話しかしなくなりました。
お互いへの突っ込みは大人、つまり私を仲介する事をルールにしています。

お互いの特性がぶつかり合って、潰し合わない為に。
我が家の家族は家庭内にパーソナルスペースを持つ事が大事です。
別居するのがいいとか言われましたが、そこまでは物理的に不可能です。
家庭内別居がよろしいかと。
距離を保つことで上手くいくこともあると思うのです。

一般的に家族や夫婦は一緒に居ることが良きことの様に言われますよね。
私は全然そんな風に思いません。
一人の時間が欲しいです。
仮に旦那がすごく趣味も話も合う人であっても、ずっと一緒に居ると疲れてしまうと思います。
一人でぐるぐる回る頭を冷やす時間が欲しいのです。
こう思うのは、ずっと私のわがままだと思っていました。
でも、発達障害と診断されて、これは特性なんだと知る事ができました。
人と話すのは楽しいと思います。たまに会う友人との時間は楽しみです。
でも、ものすごく疲れます。
これは相手が好きとか嫌いとかの問題では無くて、刺激に弱い特性のせいなのです。
家族や夫婦の間でも、こういった事を理解して上手くやっていければ、平和に暮らせると思うのですが。

思うのですが、どうだろう。上手いこといけばいいですが。
やっぱり別居しかないのかなあ…。
うーむ。