フミログ

発達障害、知的障害のことから日々の生活のことまで。

投薬を始めたら

こんにちは〜(^^)/
昨日は投薬についてお話させて頂きました。
今日は引き続き、投薬を開始した場合の、お薬との付き合い方に付いて、私なりにお話したいと思います。

いざ、処方薬を前にして。
とても緊張されると思います。
ほとんどの場合が、最初は少量からになっていると思います。
二次障害を発症して、強い症状が出ている場合は、多い量をいきなり処方される場合もあります。
でも、余程強い症状がない限り、少量からスタートして、様子を見ながら徐々に増やしていかれると思います。
薬によっては、飲み始めて2週間程経たないと、反応が表れない物もあるそうです。
なので、最初は拍子抜けする位、何も反応が無かったりします。

そうかと思えば、少量でも反応がでる場合もあります。
副作用が出ることもあります。
気持ち悪くなったり。めまいがしたり。吐き気がしたり。頭が痛くなったり。
不快な症状が出るかもしれません。
最初のうちは副作用が出ますが、しばらくすれば消えて、効果が出始める場合もあります。
この期間は苦しいですよね。
我慢できない場合もあるかと思います。
そういった場合は自己判断で服薬を中止するのではなく、病院に連絡して、医師の判断を仰ぐ事をおすすめします。
医師の方からは中止するなり、減薬するなり、再度診察を受けて処方を変更したりといった指示があるかと思います。

くれぐれも、自己判断で投薬の内容を変えない様に。
医師の指示を守って、服薬してください。

投薬をするのであれば、それらの反応をできるだけ記録しておくことをおすすめします。
なんの薬をどれだけ飲んだら、どんな反応が出たか。
これは、後に薬を変更する際にとても参考になります。
カルテには書いてあるのですが、患者側で投薬の内容を把握しておけば、診察室で医師と話す時に話が早いです。
診察では、話が早い方が、医師も患者もコミュニケーションしやすいのではないかと思います。

お子さんの場合、副作用が出ているのに、本人が気付いて無い場合があります。
幻覚が表れているのに、本人がそれを当たり前の風景だと思って長い間気付かれなかったというお話を、その子のお母さんから聞いた事があります。
その方はとても細やかにお子さんを見ていらっしゃる方で、親子関係も良好でした。
それでも、気付かない事があるんですね。
お子さんの場合は、保護者の方がよく話を聞いてあげて、少しでも気になる事があったら
医師に報告される事をおすすめします。

医師は診察室でしか患者さんを見ません。
毎日一緒にいる、家族からの報告、或いは本人からの報告が全てです。
短い診察時間の中で、できるだけ情報をやり取りできる様に、情報を整理されるといいと思います。

発達障害の方の場合、もう一つ、大切な事があります。
飲み忘れの防止です。

ADHDの当事者の方の場合、飲み忘れるだけではなく、飲んだかどうかわからなくなる事がありますよね。
私はしょっちゅうです。
きちんと飲める様に、工夫が必要だと思います。
一番のおすすめは一包化です。

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こんな風に、夕食前なら夕食前と書いて、氏名、日付を入れてもらって、夕食前に飲む薬を全て一つの袋に入れてもらいます。
これで、短期記憶の弱さからくる飲み忘れを防ぐ事ができます。
調剤薬局ならどこでもやってもらえます。
別料金がかかりますが、ほんのわずかです。
私は、これをやってもらうために、医師のすすめで院内処方から調剤薬局に変えました。
それ位、大事な事です。
でも、デメリットが一つ。
ヒートから外してしまうので、薬剤名を覚えられないんですね。

そこで、もう一つ大事なもの。本当に大事です。

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お薬手帳ですね。
これを使う習慣をつけましょう。
他科を受診する際や緊急で家族がパニクっている場合に、これ程話しが早いものはありません。
面倒で使っていらっしゃらない方も多いかと思いますが、使い始めると、本当にこれを見せるだけで皆まで言わずにわかって下さる先生が多くて助かります。
これに薬剤名が全て書いてありますので、時々めくって、薬剤名を覚えておかれるといいと思います。
これも別料金を取られますが、わずかな金額だったと思います。
わずかなお金に変え難い価値がありますので、是非使う習慣をつけましょう。


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一包化が難しい方には、こんなピルケースをおすすめします。
写真がわかりにくいですが^^;
朝、昼、夜、寝る前に別れていてヒートを切り分けて入れるようになっています。
以前は、私の薬は薬剤師さんがこれに全部詰めて下さっていました。
それ程、私は投薬管理ができなかったんですね^^;
薬剤師さんの方がギブアップで一包化に変わりました。

投薬管理については、飲み忘れ防止も大事ですが、飲み間違い防止も大事です。
一包化にする事が効果的ですが、そうでない場合、薬剤名を覚えておくと良いです。
飲む前に確認できますね。
色で覚えたりするのは危険です。
具合が悪い時や薬剤が変更になった時に、間違う確率が高いです。

お子さんも、ある程度の年齢になったら、お子さん自身で投薬管理をされる事をおすすめします。
緊急時に飲んでいる薬をスラスラ言える位だと安心ですね。
大人になれば自力で通院しなければならないのですから、自らの投薬歴が頭に入っているといいのではないかと思います。

発達障害で処方される薬の中には、グレープフルーツ果汁に強い反応が出るものがあります。
てんかんの治療薬とされているものですね。
我が家の長男が長く飲んでいる薬なのですが、長男はグレープフルーツのゼリーを食べて苦しい思いをした事があって、それ以来、絶対にグレープフルーツが入ったものを口にしません。
知的障害のある子なのですが、お菓子やジュース等でも必ず裏書を確認して、グレープフルーツと書いてあれば、あめ玉一個でも口にしません。
そういった事も、投薬管理には含まれますね。

今日も長くなりましたが^^;私なりにお薬との付き合い方をまとめてみました。
最後になりますが。
我が家では投薬をしています。投薬を選びました。
けれど、投薬する事が誰にとっても最良の選択肢であるかといえば、そうでは無いと思います。
昨日も書きましたが、大事なのは信頼する医師に相談して、医師とともによく考えた上で判断する結果が、最良の選択肢であると思います。
その上で、投薬という選択肢を選ばれた時に、少しでも助けになれば、幸いです。

投薬について

初めまして。ふみ吉と申します。
家族全員が発達障害という家庭の専業主婦をしております。
思い立ってはてなにアカウントを作ってみました。
続くかどうかわかりませんが^^;毎日の事を記録がてら、綴ってみようと思っております。
スマホから入力してますので、読みにくかったらごめんなさいね(^o^;

早速ですが。Twitterの方でいくつかお題を頂いておりまして。
まずは、発達障害当事者の投薬について、簡単ですが書いてみたいと思います。

これについては、実はリアルでママ友からご相談頂く事が多いです。
それというのも、我が家は家族全員が精神科の投薬をしているので。
中々そんな家庭も無いですよね^^;
私がそんなご相談にお答えする時、まず最初に言う事は、飲み始めたらずっと飲まないといけないよ、という事です。

薬自体の中毒性の事を言っているのではありません。



薬は、信頼する医師の、信頼できる処方であれば、患者さんが望んだ時、または医師が判断した時に止めようと思えば止められます。必ず、医師の指導は必要ですが。

そうではなくて。

薬で、不安定な状態から安定した状態に持っていくと、やはり前の状態に戻りたくない、と思ってしまうのですね。本人も保護者も、そう思う様です。
これは当然のことです。誰でも、何が起こるかわからない生活より、今日と同じ穏やかな明日が約束された生活を望むでしょう。
薬を止めれば、また元の状態に戻ります。
飲み続けなければなりません。

その覚悟があるかどうか。
そこをまず、保護者に問います。

その次に話す事は。
投薬には、二種類ある、という事です。
一つは、発達障害の特性を抑えて生活の質を上げるもの、もう一つは、二次障害の治療のための投薬です。
目的が違うので、そこを当事者或いは保護者が把握しておく必要があります。

投薬をする場合は、何の為の投薬か、そこをぶれない様にしましょう。

くれぐれも、何だかわからないけど飲ませている、という事が無いように。

この薬はどんな効果があるのか、何故今飲む必要があるのか、医師に確認して下さい。
それを繰り返していると、何となくですが、医師が何を目指して投薬しているかがわかってきます。

薬を飲むと、どうなるか。
自分が飲むわけではないので、保護者の方はその事を考えて、眠れぬ夜を過ごされているのではないでしょうか。

私自身にされている投薬は、二次障害の鬱病に対する投薬です。
私の場合、薬が無ければ生活が成り立ちません。
身体が石の様に重くなり、気分の悪さでパフォーマンスがぐっと落ちます。
何も出来ません。
薬を飲めば、ゆっくりですが、普通の生活ができます。
薬を飲んで、普通の生活をしている事で、私は私を嫌わずに済んでいます。
動けない私は嫌いです。
私が薬を飲んでいるのはその為です。

薬は、当然ですが種類によって効果が違います。
今飲んでいる抗鬱薬はマイルドに気分を上げてくれる物です。悪い時は一日2錠飲んでいましたが、今は0.5錠に減りました。
じきに中止になると思います。
そうなると、多分私は漢方だけになると思います。
あ、眠剤は飲みますね^^;
悪くなるとまた飲む事になるでしょう。

他にも、イライラが酷かった時は、感情の波をフラットにする薬も飲んでいました。
この薬は、イライラを抑える代わりに楽しい気分にもならない様でした。落ち込む事もありません。
本当にフラットでした。
感情のふり幅が激しくてパニックになりやすい人にはいいかと思います。

薬には、合う合わないがあります。
合う薬、合う量にたどり着く迄は、とても苦しい思いをします。
これは避けられないと思います。
でも、合う薬、合う量に出会えれば、嘘の様に楽になります。
今迄生きてきた中でこんなに身体が軽い事は無い、と思う位、楽になります。
パフォーマンスも良くなりますよね。


精神科のお医者様は、最初から全てを保護者の方に言いません。少しずつ話して下さいます。
精神科は診断するまでにも、長い時間が必要です。
半年位が目安でしょうか。
それからも、医師とは長い付き合いになります。
まずはお医者様を信じましょう。
儲ける為に薬を出している医師など、探せば居るのかも知れませんが、私はあった事はありません。
皆さん、一生懸命、この子の人生の為に、保護者を傷付け無いように、と考えて下さいます。
たまに保護者に冷たい医師も居るようですが^^;
大抵の医師は、一生懸命対応して下さいます。

お医者様を信じて、何でも相談して下さい。
お薬の事も、お医者様と相談して下さい。
それにつきます。

けれど、どうしてもこの医師とは合わないな、この医師とお話してると私は疲労するな、と思ったら。
迷わず、掛かりつけを変更しましょう。
あなたに合う医師は、必ずどこかに居ます。
そんな医師に出会えたら、投薬の事も療育の事も教育の事も、何でも相談されるといいと思います。

長くなってしまいましたが^^;
こんな内容の日もあれば、ただの日記の日もあると思います。
宜しかったら、またお付き合い下さいませ(^^)

一つ大事な事を思い出したので、補足です^^;

発達障害で投薬する事になって、実際に処方された時。
インターネット検索したくなりますよね。
その際、要注意なのが、発達障害で処方される薬は、他の精神科疾患の治療薬であることが多い事です。
統合失調症双極性障害てんかん等がヒットすると思います。
そういった病気の治療薬を、発達障害に処方している、というだけで、その病気になっている訳ではありませんので^^;驚かれない様に。
これは、薬剤師さんもご存知無い事が多いです。
薬局で疾患名を確認されて、驚かれない様にご注意下さいね。
二次障害でそれ等の病気を発症している場合もありますが。
ほとんどの場合、ご心配いらないと思います。