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発達障害のことを忘れて生きられるように ~世界自閉症啓発デーに寄せて

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fumikichi2525.hatenablog.com

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 4月2日は世界自閉症啓発デー。

我が家には、自閉症と診断された次男が居ます。

我が家は次男以外の家族も全員発達障害の診断を持つ、発達障害一家です。

Twitterを眺めていたら、こんな記事が流れてきました。

お子さんが発達障害と診断されて、不安でいっぱいだった保護者が、徐々に知識を得て、仲間を集め、コミュニティを形成していくというお話。

たくましいなあと思いました。

私はどうなんだろうか。

三年前と今と、私は何か変わっただろうか。

考えてみたら、大きく変わった点が一つあります。

それは、自分が発達障害者であることをあまり意識していないということです。

三年前の私は、自分の特性に悩み、自分を制御するのに精いっぱいで何とも余裕のない暮らしぶりだったように思います。

今の私は、投薬をうまく調整し、相談支援、訪問看護、家事援助などの支援を受けながら、体調を気遣える程度の余裕をもって生活しています。

我ながら、のんびり生活しているなあと思えます。

生活の中で、特性に対する工夫も色々とやっています。

そんな中で、いつのまにか自分の発達障害のことで悩むことが少なくなってきました。

様々な支援や投薬や工夫のお陰で、私は頑張らなくても生きられるようになったのです。

 

以前の私は、周囲と異質で変わり者な自分が嫌で嫌で仕方なくて。

どうにかして周囲に溶け込んで、目立たないようにすることに一生懸命でした。

目立ちたくない…その気持ちは、私からあらゆることに対する積極性を奪っていたと思います。

やってみたいことや何か良いアイディアを思いついても、目立ってしまうようなものであれば何もせずに飲み込んでしまいました。

けれど今は。

目立とうが何だろうが、やりたいことがあればわくわくしながらやり始めることができるようになりました。

自由になりました。

他人がどう思うかとか考えることもあまりありません。

私は私でいいじゃないか。

私が私でいることを許してあげよう。

そう思えるようになりました。

 

何故そんな風に変わったのか。

それは、支援を受け入れ、工夫をし、自分が障害者であることを許したからだと思います。

私は障害者なんだ。

そのことはどうしようもない。

仕方ないから障害者として生きてみよう。

そう思えるようになってから、ずいぶん楽になったように思うのです。

自分が障害者であることを意識せずに済むくらいに。

 

障害に対する理解が進めば。

ひょっとしたら、障害のことを忘れて生活できる日がくるのではないかなと思いました。

自分自身も、周囲も、そして世の中の人みんながあらゆる障害に関心を持ち、少しでも知識をもってくれれば。

障害のために頑張らなくてもよくなる日がくるのではないかなあと。

改めて思いました。

そんな日に少しでも近づくために。

多くの方が、世界自閉症啓発デーを通して発達障害の正しい理解に関心をもって頂けたらなあと思いました。

 

最近の私は、自分の趣味に没頭したり、家族と楽しく過ごしたりして穏やかに暮らしています。

そんな穏やかな日々が、悩める発達障害者の皆さんに訪れることを願ってやみません。