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フミログ

発達障害、知的障害のことから日々の生活のことまで。

ADHDはふてくされさせないようにしてほしい

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これは私が何度もつぶやいているツイートです。

これに対して、ふてくされているというのがよくわからない、とか、ふてくされさせないとはどうすることなのかというコメントをいただきました。

ふてくされるというのは。

一般的には、不平不満があって、投げやりだったり反抗的だったりすることをいいますね。

では、ADHD特性を持っている人がふてくされたらどうなるでしょうか。

 

私自身もADHDです。大人になってから診断されました。

子供の頃から、怒られてばかりでした。

毎日忘れ物をする。授業に集中できずに勝手におしゃべりしたり、突然発言したり。

ぼーっとしているうちに授業がどんどん進んで、周りが作業に取り掛かっても何をするのかわからなかったり。

通知表にはいつも、落ち着きがありませんと書かれました。

 

fumikichi2525.hatenablog.com

 大人になってからも、怒られる日々は続きました。

私自身は一生懸命やっているだけなんですよね。

怠けているつもりなんかもちろんないし、何事にも全力投球。真剣にやっています。

でも、どうしても皆が当たり前にできることができませんでした。

自分に障害があるなんて思いもしなかったので、自分の頑張りが足りないんだとしか思いません。

できなくて、怒られて。だんだん、悩むことも面倒になってきます。

考えても同じ。できないことはどうしてもできない。

どうせできない。考えるのも疲れた。私が怒られれば済むこと。私が駄目だからできないんだ。

どうせ、できないし、誰も助けてなんかくれない。私のことなんかわかってくれる人はどこにもいない。

皆簡単に何でもできていいね。私はどうせ頑張ってもできないし。私の気持ちなんてわからないよね。

全部私が悪いんだよね。

ふてくされたADHDのできあがりです。

こうなると、あとは考えることもしなくなります。

特性からの思い込みの激しさと切り替えの悪さで、自ら蓋を閉じてしまいます。

親切なアドバイスをしてくださる方がいても、馬鹿にされてるからこんなこと言われるんだ、皆、私のいないところで私のことを笑ってるに決まってる、としか思えませんでした。

そんなわけないんですよね。仮に現実にそんなことがあったとしても、自分に関わってくるすべての人が自分を馬鹿にしているなんてありえません。一握りの人だけです。

でも、生来の思い込みの激しさから、頑なにそう思い込んでしまって、自分の中に閉じこもってしまいました。

そう。コミュニケーションもまともに取れなくなるのです。

相手は自分を馬鹿にしてると思い込んでいるので、何を言われても信じられません。

きちんと話を聞くこともできなくなっていました。

さらに思い込みが激しくなると。

自分は一生懸命やっている→間違ったことをしているわけではない→自分は間違っていない→理解しない周りが悪い、という何とも極端で攻撃的な考え方になってしまうケースもあるようなのです。

ここまで歪んだ考え方になってしまうと、修正するのはとても難しいです。

私が思いつく限りでは、誰かに頼んで丁寧に信頼関係を築き、人を信じる気持ちを取り戻し、自らを客観的にみて、歪みに自分で気づいて修正していく、といったところでしょうか。

書くのは簡単ですが、実際にやるのは途方もない時間と労力が必要な作業であることが想像できます。

それに、こんなことをやってくれる人には中々出会えないと思うのです。

専門家に頼れれば一番いいと思うのですが、長いスパンで専門的に見てくれる専門家とはなかなか出会えません。

だから。

こうならないように。

ふてくされさせないでほしいと思うのです。

 

どうしたらふてくされてしまうのか。

追い詰められてしまうことですよね。

長いこと怒られすぎたことも一つの原因だと思います。

成功体験が極端に少ないということも。

もう一つ思い当たるのは。

孤独であるということです。

心を許すという経験は、信頼できる相手がいなければできません。

不器用で失敗経験の多いADHD当事者の中には、信頼して心を許せる相手に出会えなかったり、信頼とか心を許すということ自体がどういうことなのかわからない人もいるのではないかと思うのです。

一人で思い詰めて、自らを追い込んで。なぜうまくいかないのかという、出ない答えをふてくされることにおきかえて。

どんどん孤独になっていくのだと思うのです。

 

ふてくされたADHDをつくらないために。

まず当事者は、どうせ無理だし、どうせできないし、という考え方をしないでほしいと思うのです。

できないことはできません。でも、できることなら、できます。

できないことでも、工夫すればできることもあります。

めんどくさがりADHDさんだけど、できることさがしと、できるようにするための工夫をすることは頑張ってほしいなあと思うのです。

それと、できなければ人を頼るということもとても大事なことだと思います。

人を頼ることは難しいです。私も中々できないので、支援者や友人たちの力を借りて練習中です。

人を頼ってもいいんだということがわかって、頼り方もだんだんわかってきて、楽な気持になりました。

ADHD当事者の周囲の人は。

追い詰めないでほしいのです。必ず、逃げ道を用意してあげてください。

逃げ道がなければ、ふてくされることに逃げてしまいます。それが簡単なので。

追い詰められさえしなければ、ふてくされることもなくなっていくように思います。

当事者が自分自身を追い詰めないことも大事ですね。

それと、関係ないように思えるかも知れませんが。

ADHD当事者が何か好きなこと、得意なことに取り組めているかも大事だと思うのです。

好きなことがやれていれば、少々凹むことがあっても、まいっか、私は好きなことをやれてるから、とさっと切り替えられるようになれるみたいなんです。

自分を嫌わないで済むんですね。

 

ADHDがふてくされることの何が一番怖いかといえば。

当事者が孤独になってしまうことだと思うのです。

周囲からも自分自身からもどんどん追い詰められて、逃げ道を失って。

そんな悲しい人をつくらないために。

ADHDはふてくされさせないこと、というのを覚えておいて欲しいなあと思うのです。

 

「大人のADHD」のための段取り力 (健康ライブラリー)

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