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長男の足が動かなくなった

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長男の足が動かなくなって、今日で12日目になりました。

現在、長男は精神科病棟に入院しています。

車椅子生活です。

下半身が麻痺してしまって、触った感じも温感もありません。

わずかに指先をぴくぴくと動かせるだけで、他はぴくりとも動かせません。

何故、入院先が精神科なのか。

まだ確定ではないのですが、どうやら心因性の下半身麻痺であるらしいのです。

 

二学期の始業式の翌日でした。

長男はいつものように自転車で元気に登校していきました。

退屈な長い夏休みが終わり、意欲に満ちていて、不安な言動は見られませんでした。

お昼を過ぎたころ、私のスマホが鳴りました。

長男の担任からでした。

「長男君がけいれんを伴う発作で意識がないので救急車を呼びました」

長男はよくこういう発作を起こします。

私はすぐに主治医に連絡をとり、救急隊員の方と何度かやりとりをした後、たまたま休みで在宅だった旦那と二人で学校へ向かいました。

学校に着いたらすぐに救急車に乗り込み、救急病院へ向かいました。

救急車の中で長男はわずかに会話ができる程度に回復していました。

同乗してくれた担任も私も、この様な状況には慣れていたので、特に慌てることなく雑談を交わしていました。

念のため全身を診てはもらいますが、いつもの発作ならしばらくすれば回復するとわかっていたからです。

救急病院ではCTなど様々な検査をしてもらい、異常はみられないということで何度か入院している精神科へ入院して様子をみることになりました。

この時点でも私は、いつものように数日で元気になると信じて疑いませんでした。

翌日、やはり長男はすっかり元気になっていました。

車椅子に乗っているということ以外は。

 

病名は伏せますが、長男はキャパオーバーになると過呼吸からけいれんして意識がなくなる発作を起こします。

その後、記憶がすっぽり抜けてしまったり。トランス状態になったり。手や足が動かなくなったり。目が見えにくくなったり。言葉がしゃべれなくなったり。小さな子供のようになったり。

長男は発達障害知的障害のため、もともとのキャパが小さいので、普通の人なら何でもないストレスを処理する事ができずにこの様な形で表出してしまうのです。

しかも障害特性上内省が難しいので、ほとんどの場合はストレスに対する自覚がありません。

自分が嫌だとか辛いと思っている事がわからないのです。

なので、本人が何にストレスを感じているのか、日常的に丁寧に観察していなければ、ストレスの原因を特定することができないのです。

 

今回、長男は数か月に渡って絶好調の日々が続いていました。

病気が治ったのかと錯覚するくらいに。

私は長男の中にいつの間にか雪のように降り積もったストレスを、見抜くことができませんでした。

とても悔しいです。

 

長男は現在、病棟の中を器用に車椅子を操作して、元気に動き回っています。

排泄や食事などはほぼ自立できています。

元気だけど足は動かないままです。

こんなことは初めてです。

足が動かなくなったことは今までもあったけれど、三日もたてば元通りでした。

今回はもう二週間近く経ちますが、動かないままです。

身体の検査は全部終わったわけではありませんが、ほぼ心因性で間違いないだろうとのことでした。

これからどうなっていくのか。

まだ、全く見通しが立っていません。

今はただ、回復を祈る事しかできません。