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フミログ

発達障害、知的障害のことから日々の生活のことまで。

私の読み書き困難

発達障害特性

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もう何年も前の事です。

発達障害児の保護者ばかりが集まってお話をする機会があり、そこでものの見え方について話題になりました。
私は子供の頃、木の壁の節目の模様がうねうね動いて迫ってきたり、チェック柄がすごいスピードで動いて見えて怖かった、という話をしました。
その場に一人だけいた専門家の先生に、これは発達障害の特性なんでしょうか?と聞くと、LDの特性の様に思いますね、と言われました。
 
LDとは、Learning Disorders 学習障害の事です。
DSM-5では、限局性学習症(Specific Learning Disorder)という呼び方に変わったそうです。
Twitterでフォローさせて頂いているなないおさんが先日、この様な記事を公開されました。
私は医師から限局性学習症である、という診断をされているわけではありません。
けれど、なないおさんの記事を拝見して、私も子供の頃から読み書きで苦しい思いをしてきた事が思い出されました。
私も自分の読み書き困難の特性について、書いてみたいと思いました。
 
私は子供の頃、名前を書く欄にどうしても自分の名前を収める事ができませんでした。
小学校低学年では、枠からはみ出して記名する子はたくさんいますよね。
でも、成長するにつれ、皆スッキリと見やすく書き込む事ができるようになります。
私は小学校高学年になっても、中学生になっても、枠の中に収めて書くことができませんでした。
自分の名前だけでなく、テストの答案などは全てそうでした。
どれだけ丁寧に書いても、字が踊る、流れる、はみ出す。
枠内に収めようとすると、今度はものすごく小さな字になってしまいます。
字は丁寧に書きましょう。
いつも赤字で書き込まれていました。
 
もう一つ悩ましかった事。
どうしても漢字が覚えられませんでした。
私の場合、読む事は得意でした。
なのに、書けません。中学生になっても、高校生になっても、そして今も。
小学生レベルの漢字が覚えられません。
子供達の連絡帳を書く時などは、スマホ片手に漢字を検索しながら書いている状態です。
役所の窓口で担当者の目の前で書類を書く時などは、冷や汗ものです。
読めるなら書けるでしょう?
何度も言われたけれど、何で読めたら書けるのかとても不思議でした。
書き取りの練習も、かなり大きくなるまで一生懸命やっていました。
こんなに練習してるのにね…とも言われました。
 
書くことは大嫌いでした。
テストの点数は記述式かマークシートの選択式かで大きく点数が違いました。
 
読むことも困難があった様です。
苦手だったのが、黒板を書き写す事です。
黒板を見て、ノートに視線を移す間に何が書いてあったかを忘れてしまいます。
ADHD特性の一つ、短期記憶の弱さですね。
なので単語一つずつ、ひどい時は一文字一文字書き写します。
とてもついていけません。
ノートをとる事に必死で、授業を聞く余裕などありませんでした。
聞くことか書くこと、どちらか片方ならどうにかできました。
でも、両方はとてもついていけませんでした。
 
成長するにつれ、読むことも書くことも、子供の頃よりはできる様になりました。
でも今も、困難さはある様です。
それ自体が特性だと、最近になって気付いた事もあります。
 
例えば、本を読んでいて、改行が上手くできなかったり。
同じ行を何度も読んでいたりするんですね。
ページをめくった途端に、前のページに書いてある事が頭の中から消えてしまったり。
読んでいる時に全然違う映像が頭に浮かんで、文章の内容が頭に入らなかったりします。
 
私はどうも、横書きの文章が苦手な様で。
横書きだと、文字がただの記号の羅列の様に見えてしまう事がよくあります。
何回読んでも、何が書いてあるのかわかりません。
何度も何度も読み返して、頭の中で音声変換してようやく読む事ができます。
でも、せっかく読めたのに、ページをめくった途端に忘れてしまったり。
 
画数の多い漢字だと膨らんで見えて、隣の平仮名が隠れてしまう事もあります。
文字が全て同じ大きさに見えてないのかもしれません。
行が波打って見えたり、滲んで見えたり。
めまいを起こしている様な感覚を覚えます。
縦書きだと、この様な事はほとんどありません。
 
縦書きでも、真っ白い紙に黒字で印字されていると、チカチカと眩しくて読みづらい時があります。
点滅している様な感じでしょうか。
 
どうも、計算にも困難がある様で。
簡単なお釣りの計算や、割引の暗算ができません。
割り算も難しいです。
いつも子供達に呆れられてしまいます。
 
自分は知的障害ではないかとずっと思っていたのですが、知能検査の結果は知的障害ではなく、凸凹の激しい発達障害でした。
 
スマホタブレットは、とても強い味方です。
私はADHDで記憶が弱いのに、書字が苦手で、メモを取る事ができませんでした。
スマホがあればメモアプリで簡単にメモをとる事ができます。
撮影して保存する事もできます。
 
電子版の本も、紙の本より読みやすい事に気が付きました。
コントラストの問題でしょうか?チカチカしないのです。
最近は本はできるだけ電子版で読む様にしています。
 
工夫すれば読みやすくなる事もあります。
カラーマーカーでラインを引けば、頭に入りやすくなります。
学生の頃はそれで乗り切っていました。
私が読みやすい色は黄色か緑です。
定規を当てて読むのもよくやっていました。改行が上手くいくし、文字が動くのも防げます。
 
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最近では、この様なものも使い始めました。
なないおさんの記事でも紹介されていた、カラーバールーペです。
私は15センチのものを使っています。
これを使うと、とても読みやすいです。
 
マルチメディアDAISYは、一度講演を聞きに行って、サンプルを拝見しました。
音声と共に文字が着色され、するすると頭に入ってきて驚愕でした。
一度読めたものは、二度目に読むとかなり読みやすくなります。
教科書など、最初に読むときだけでもマルチメディアDAISYで読めたら、負担が減るのではないかと思います。
 
自分が発達障害だとわかった時に、若い時に診断されていたら…と思う事はありました。
この読み書き困難については、特に強く思います。
何で書けないんだろう。
何で読むのにこんなに苦労するんだろう。
ずっと思い続けてきました。
どうか、教室の中で読み書き困難の為に学習機会を失っているお子さんに、支援の手が届きます様に。
工夫すれば乗り切れる事に、周囲の方が気付いてくださる様に。
どうか、どうか。
劣等感の中で自分が嫌いになってしまわない様に。
保護者の方や先生方が一刻も早く気付いてくださる様に。
心から、祈ります。

 

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