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発達障害、知的障害のことから日々の生活のことまで。

その後のお話

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私と旦那の薬を増減しておよそ一週間経ちました。
前回のかかりつけ精神科の受診の際、双極性障害ADHDの旦那が飲んでいるストラテラテグレトールヒルナミンのうち、ヒルナミンを中止、ストラテラを80から50に減量しました。
そしてどうなったかというと。  

一番わかりやすい変化は、毎日のリビングでの寝落ちがぴたりと無くなりました。
薬が多いせいだったのですね。
食後に気を失うように寝落ちして、夜中に意識が無いまま(翌日聞いても覚えていません)自室に移動する毎日だったのですが、毎晩11時頃におやすみ〜、と、言って自室に移動する様になりました。
これは大きな変化です。

それと、そわそわと落ち着き無く、ちょっとした刺激にも反応してしまっていたのが無くなりました。
これはストラテラを減らしたせいだと思います。
ストラテラが多くて過敏になっていたのが、改善されたのですね。

旦那はイライラが限界に達すると寝落ちしてしまいます。
これは恐らく発作の様なものなのだと思いますが、これもこの一週間では見られませんでした。

本人は楽になったのではないかと思います。

ただし。
自室がものすごい勢いで散らかっていて、汚部屋化しているのですが、最近の旦那は少しづつ片付けようとしていました。
ストラテラが減薬された事で、これができなくなるのではないかと思っています。

ストラテラは旦那のADHD特性をよくカバーしてくれています。
旦那の特性の中で、強く出ていると私が感じているものが、分類できないという特性です。
見分けがつかないのですね。
なので、目の前にあるものを一生懸命探していたりします。
この特性は、物をため込むことに直結していると思います。 
分類できないから処分していいかわからない、考えるのもめんどくさくなっていいや、とりあえずとっておけ、となるんですね。

ストラテラが多いと、この特性が抑えられ、処分できるかどうかの判断がつくようです。
仕事の作業効率も上がりますよね。
ストラテラは減量になりましたが、物で溢れかえる旦那の自室を旦那自ら片付ける事ができるか、もう少し見守る必要がありそうです。

そして、私。
私は漢方の十全大補湯レメロンとベルソムラとハルシオンを飲んでいます。
この内、レメロンが半錠から1錠に増量になりました。
最初の2日間は眠くて眠くて、実際に2日続けて10時間以上寝ていたと思います。
起きている間も気を失いそうな位眠かったです。
でも、3日目からはスッキリと目が覚めるようになりました。

私はADHDの診断済み当事者なのですが、普段からずっと眠い様な感覚があります。
眠いのではありません。眠い様な感覚があるのです。実際に寝てしまうことはありません。
ボンヤリとして目が覚めていない様な感じで、集中困難です。
その上二次障害のうつもあるので、普段はボンヤリとして考えがまとまらず、うつのお陰で中々身体が動きません。
そして手順が複雑な事や面倒な事はどこから手をつけてのいいかわからず、後回しにしてしまいます。

それがレメロンを増やしてから、朝スッキリと目が覚めて、頭の中に浮かぶやらなければいけない事を後回しにせず、すぐに取りかかれる様になりました。

これは大きな事です。

私は短期記憶も弱いので、やらなければならない事を思いついてもすぐに忘れてしまいます。
なので習慣的に思い付いた事は何でもメモするのですが、そのメモをまとめて大きめの付箋にリストにして、手帳の月間ページに貼っています。
そのリストに書いてあるタスクがここ数日間、早いペースで消化されています。

これは単純にタスクが減るという事だけでは無く、精神的負担も軽くなっていきました。
投薬そのもので気持ちが軽くなったのではありません。
投薬で動けるようになった事で気持ちが軽くなったのです。
気持ちが軽くなればうつ症状の軽減にも繋がります。

発達障害の投薬とは、こういう事だと思います。
 
薬を使って特性を抑えて生活しやすくする事で精神的な負担を減らし、自己肯定感を上げるのです。

私は発達障害の特性で刺激に弱く、薬にもすぐ反応します。
量が多いと肝臓の数値が急上昇してしまいます。
なので薬は本当に少ない量しか飲んでいません。
わずかな量ですが、薬は私を助けてくれています。

薬を飲まなければ、散らかった室内であれもしなきゃこれもしなきゃ、とぐるぐる考えるばかりでどうしていいかわからず、身体も鉛の様に重くて動けない私が居たと思います。

そんな私だと、私自身が自分を許す事ができません。

そんな風に思わなくてよい様に、薬は私を助けてくれています。

明日はまたクリニックの診察日です。
今回の調整は上手くいったと思うので、多分、しばらくはこのまま継続になるでしょう。